温泉好きなら一度は外湯へ行ってほしい外湯。外湯とは、宿泊施設などが付いていないお風呂だけの施設です。料金は比較的良心的で、高くても1000円未満がほとんどです。
特に温泉地帯の昔から続いている外湯は、ぜひ立ち寄ってみてほしいところです。他の銭湯や温泉とは違うどんな良さがあるのか、これからご紹介します。
○外湯は野湯から始まりそこへ人が集まりました
昔は宿に浴場がなく、源泉の湧き出る野湯に人は集いました。その周辺に宿や飲食店などができ温泉街の元が出来、時代が進み宿にも浴場が出来ました。これを内湯と呼んだため、野湯を外湯と呼ぶようになりました。
野湯とは、自然に湧き出た温泉の流れをせき止めるなど、自然で作った湯だまりの中で入浴するところです。野湯も時代と共に建物の中に変遷し、町の銭湯となりました。今でも野湯は存在しますので、自然の力を感じにお出かけになられるのも良いですね。
○行ったことがない人へ!温泉街の古い外湯はこんなところ
江戸時代は火事が多く、防災の観点から、自宅に浴槽を備え付けることを禁止していました。認可を受けた湯屋が町の銭湯となり、人が集うようになりました。
その中でも温泉街にある、古い外湯に巡り合うと湯船は1つか2つで床との段差があまりないものが多い気がします。こういうところの外湯は掛け流しなど泉質が良いです。
洗い場が湯船を囲むようにあり蛇口のみ。石鹸など置いていなく、むしろ段差がなく床で流した湯が湯船に入ることもあるため、化学物質を使用した洗浄剤を禁止しているところもあります。シャンプーをしたい人は、他のシャンプーを使用できる浴場とハシゴすると良いです。
こういう温泉の風情は特別です。温泉街に妖艶に佇むものや、温泉街の外れにポツンと潜むもの。浴室にいるお客さん達が、現代の人か当時の人か分からなくなる錯覚になったり。。。
町の銭湯も好きですが、全く別物ですので、食べ歩きの寄り道にでも寄る価値ありです。
○ツウは、卵とネットを買って温泉卵を作ろう!
街を歩いていたら手洗い場のような大きさで温泉が溜まってい流ことがあります。生卵とみかんのネットのようなものを売店で購入しましょう!
お風呂へ入る前にその温泉に、ネットに入れた卵を付けて、、お風呂から出てきた頃には、温泉卵ができているでしょう!万が一のためにお椀と醤油を持参しましょう。
○どうしてもオススメしたい!夜の野沢温泉「真湯」
夜中に霧が立ち込め、温泉街にぼぉっと並ぶ赤い提灯。異様な雰囲気は、まるで千と千尋の神隠しのようです。野沢の中でも特に泉質が良いと言われる温泉です。湯の花を見ることもできます。
賽銭箱が入り口に置いてある無料浴場です。村の人達が長年受け継いで維持してくれるからこそ楽しめる浴場です。感謝を込めてお金を入れましょう。野沢温泉は13の外湯があり、全て100%源泉掛け流しです。
野沢温泉には集印めぐりというスタンプラリーができます。温泉施設27ヶ所のスタンプがあり、10個以上か20個以上でタオルがもらえます。集印帳は案内所かお土産店で購入454円です。
○外湯は全国で人気!泉質が良い温泉を巡る贅沢
全国の温泉街に外湯がたくさんあります。そんな場所の外湯は、泉質が良いものが多いため、効能が期待できます。強い成分の泉質は長湯すると湯あたりするので、15分以内に出る方が良いです。
このような歴史の長い格別な温泉に入ると日々の余計なものまで流してくれて清められる気がします。日帰りでも旅の寄り道としても、お金がかからない贅沢なお風呂をプランに組み込んでみてはいかがでしょうか?