知りたいのはこれだ!泉質別の健康・美容効果まとめ

温泉の効能を、泉質別にご紹介します。泉質とは温泉の性質(種類)だと思ってください。地域毎に湧き出る温泉が異なります。その土地の土壌や周辺環境などで、温泉に溶け込む成分が変わります。どの泉質がどのような効果を与えるのか知っておくと、温泉選びに役に立つことでしょう!

○大きく9の泉質に分けることができます

単純温泉
成分が薄い安心して入れる温泉。もっとも数が多い温泉です。

塩化物泉
塩っぽい温泉。殺菌効果があり傷を癒す効果があります。肌疾患にオススメで湯上がり前に体についた成分を流しましょう。保温効果があり湯冷めしにくく保湿効果もあります。

炭酸水素塩泉
2つに分かれます。重炭酸土類泉は、鎮静効果があります。重曹泉は、角質を柔らかくし汚れを落とし肌をツルツルにする美肌効果があります。必要な油分まで落としてしまいカサカサになることがあるので、乾燥肌の人は湯上がり後はいつも以上に保湿をしましょう。さっぱりしたい人はオススメです。この温泉は傷も火傷も癒します。

硫酸塩泉
3つに分かれます。芒硝泉と石膏泉と正苦味泉です。芒硝泉は肌に水分を運ぶ潤い効果があります。石膏泉は鎮静効果で痒みを抑え乾燥を防ぎます。しっとりしたい人向きです。この温泉は傷も火傷も癒します。動脈硬化を防ぐので、脳卒中の湯とも言われます。

二酸化炭素泉
炭酸が気化しないようにぬるめの温度設定です。他の湯以上に血液とリンパの流れを盛んにし老廃物の排出を促し、デトックス効果やむくみ解消効果があります。血圧関係のものに効果があります。動脈硬化を防ぎ高血圧の人にも向いていて、心臓の湯と言われます。傷も火傷も癒します。

含鉄泉
赤褐色の湯です。鉄が酸化して赤くなっています。想像できる通り、鉄分の多い湯なので月経障害の改善効果があります。ミネラルいっぱいです。貧血、冷え性、美肌にも効果があります。

硫黄泉
温泉といえば卵の腐ったような匂いですよね。刺激臭により喘息を悪化させることがあります。解毒、殺菌効果で皮膚病に。血流、代謝促進、便秘解消、デトックス効果があります。傷癒します。糖尿病、高血圧、動脈硬化、美肌と生活習慣病の湯と言われます。

酸性泉
皮膚病に効果あります。酸性の温泉は肌の表面を溶かしピーリング効果があります。湯負けしやすいです。湯上がり前に体を洗い流しましょう。

放射能泉
自律神経のバランスを整え、免疫力を高め病を治す力を強めます。他の温泉の効能も含むような万病の湯です。

○どの泉質にも一般適応症という効能があります!

ほぼほぼ単純温泉の効能として書いてあるものが一般適応症です。上記に挙げた泉質の特徴に加え、どの泉質にも一般適応症が入っています。

一般適応症とは、うちみ、くじき、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、運動麻痺、神経痛、慢性消化器、病、痔、冷え性、病後回復、健康増進です。

○効果を上げるために!美肌の湯の入浴方法

効果を持続させるには、肌に付いたお湯を流さずに出ることです。流してしまうと、せっかく付着した成分も一緒に流れてしまいます。

どうしても衛生面が気になるわという人は仕方ありません。雑菌が付いていると元も子もありませんからね。また肌が弱い人も洗い流すのが無難です。

○体調が悪い人は療養泉に行く前に病院に行くことが大事!

温泉に浸かって病を治そうとしたのは、医学が発達していなかった昔の人の知恵です。温泉だけで治らない(自己診断が間違っている)こともあります。

今出ている症状は、もっと危険な病気かもしれないので、まずは病院に行くことをオススメします。それから温泉で療養するともっと効果がありそうです。