ご紹介!湯あたり・湯冷め・湯負けの原因とその防ぎ方

せっかくの温泉。効能を効かせるために長くしっかり入って、その後、湯あたり、湯冷め、湯負けなど、体が大変なことになった経験はありますか?

私はありますが、せっかくの温泉が台無しになります。なってしまったら旅行どころではなくなります。いったい何が原因で起こるのでしょうか?

そもそも湯あたりや湯冷めって何?自分で気をつけるべき温泉の入り方を、これから詳しくご説明します。

○湯あたりと湯冷めはどんな症状が出るのでしょうか?

湯あたりは熱中症のようなものです。体が脱水症状になっていて激しい頭痛と吐き気を引き起こします。ひどいと嘔吐や腹痛、貧血で倒れます。

湯冷めは、温まった体が、外気などの冷気に触れ、急激に体から熱が放出され、体温を維持する機能が追いつかずに冷え切ってしまうことです。こういう時の風邪は高熱になったりしがちです。

○何が原因で湯あたりを引き起こしてしまうのでしょうか?

成分が強い温泉ほど気を付けなければなりません。効果が高い泉質ほど、体に負担がかかることも忘れないでください。長湯をしたい気持ちも分かりますが、入浴時間は効果が高いところは10分ほど、低めでも30分以内で抑えておきましょう。

○知っておこう!なってしまった時の対処法

湯あたりした時は、即入浴をやめ、脱衣所などでしばらく横になりましょう。水で濡らしたタオルを首や頭に置くのも楽になります。水や経口補水液を飲みましょう。

飲泉(温泉を飲む)はダメです。飲泉すると、体の中からも成分が浸透して悪化します。辛すぎる時は、恥ずかしがらずに従業員さんを呼んでもらうなど誰かに助けを求めましょう。

湯冷めの防止策としては、適温の室内で30分ほど休んでから移動するか、寒いところに長時間いるのを避けましょう。

○赤い湿疹!肌がガサガサ!それって湯負けじゃない?

湯負けは湯ただれと呼ばれることもあります。アトピーなど肌の弱い人はなりやすいですが、酸性泉など強い成分の温泉などで普段肌に疾患のない人でも湯負けすることがあります。

基本的に湯負けした後は、気にして強くこすらなければ、普通のお風呂に入る分にはしばらく経てば治ってきますが、症状は人それぞれですので、ひどければ皮膚科へ行きましょう。

酸性泉は肌の弱い人は必ずかけ湯をして、肌表面についた成分を流してから浴室を出ましょう。入浴中にヒリヒリしてきたら、入浴をやめて流しましょう。

また「湯負け」をした後に、単純温泉などの柔らかいお湯に入ることを「なおし湯」や「仕上げ湯」と言います。

○「宝水」が大事!宝水とは水分をしっかり飲むことです

お風呂に浸かると足先などの末端から水圧がかかり、心臓へ血液やリンパ液が送られ老廃物の排出を促します。汗が出て尿意を感じると、水分が不足し始め血栓ができやすく血がドロドロになり、心臓は「心不全」が起きていると勘違いします。

脳卒中や心筋梗塞を招きます。これを避けるために、入浴前後には必ず水分補給をしましょう!命にとっての大切な水なので、この水を「宝水」と言います。

湯上がりのビールは美味しいですが、利尿作用を促し血のドロドロを助長するので、ここは1杯の水を先に飲みましょう。