なぜ日本人と温泉は縁が深い?その歴史をご紹介します!

日本人は世界でも温泉好きで、国内には3,000ほどの温泉があります。海外でも温泉はありますがほとんどが治療目的で、娯楽として広がっているのは日本の温泉の特徴です。

日本は活火山が多いので自ずと温泉が多いです。火山性の温泉は山の近くにありますが、山の近くではないところでも温泉がありますよね。

火山のマグマの熱以外にも温泉が出る場所があるんです。これからどんな温泉があるのか、いつから温泉に入る文化になったのか、日本人と温泉の歴史についてご説明します。

○熱源で2つに分類できます。活火山火山性温泉と非火山性温泉

地中から水が湧き出るのと同じように、自然に湧き出ている温泉(自然湧出泉)があります。温泉の定義は、温度が25度以上か、25度未満でも19の条件を1つでも満たしている必要があります。ボーリング(機械を使って地中を深く掘る作業)して人工的に出す温泉もあります。

火山性温泉はマグマが熱源となっている温泉で、火山が発するガスによる効能がある反面、有毒なガスのため、残念なことですが事故もしばしば起こっています。

地球の中心に行くほど地温勾配と言い、温度が高くなります。非火山性温泉は、その深層熱水を組み上げています。また古代から堆積したものが物質の変化の過程で出す熱エネルギーで温泉になるものもあります。地温勾配の中には、なぜ高温の温泉が湧出するのか、熱源が不明なものがあります。

○日本人は縄文時代から温泉に入っていたのかもしれない!

遺跡に浴室の後が発見されています。長野県の上諏訪温泉の縄文時代の遺跡からは、温泉成分が見つかっています。また千年温泉といって現在でも千年以上利用されている温泉があります。

私達が千年温泉と出会えるのは、温泉旅館や足湯、スーパー銭湯など様々な形になっています。大地とむかーしの人達の恩恵が今も伝えられていることに感動しますね!

○温泉は神の湯!身のお清めや傷を癒すためのものだった

文献に記されていてはっきりしているものとしては、仏教が伝わって身を清める意味で沐浴が始まりました。沐浴は湯に浸かるのではなくサウナのようなものです。湯に浸かる行為は、さらに宗教的意味の強いものでした。

それから戦国時代に入ると、武将や兵士たちの傷を癒す湯として、利用されるようになりました。そんな中、豊臣秀吉は有馬温泉をいたく気に入り、妻を連れて娯楽として何度もデートに使っています。庶民に銭湯が広まったのは、江戸になってからです。

○行ってみたい!日本3古湯はこの3つの説が有力です

有馬温泉と道後温泉と白浜温泉です。実は温泉の始まりははっきりしておらず、説によって違います。因みに「最古の共同湯」と呼ばれ世界遺産登録されている温泉があるのをご存知でしょうか?「湯の蜂温泉のつぼ湯」という公衆浴場です。

つぼ湯は料金アップしましたが770円で、2,3人でいっぱいになるので30分交代制の混浴風呂です。公衆浴場は男女分かれています。日本最古の浴舎は四万温泉の積善館本館です。日本最古の温泉街は、伊香保温泉が候補になっています。

火山大国の日本は、土地柄大地の恵みで温泉と密接なつながりができたようです。日本の?動物も温泉好きですもんね!猿とかカピパラとか・・。温泉との歴史は長く、日本人のDNAにしっかりと刻まれているようです。