温泉といえば、リラックスできるイメージですよね。これにはちゃんと理由があります。ただの休日ではない!温泉のどんなところにリラックス効果が生じているのか、これから詳しくご説明しましょう。
○森の中や海、避暑地など、温泉地の環境が最も影響しています
実は、温泉そのもの以上に、温泉のある土地の影響をとても受けています。非日常的な環境にあって、自然を感じ美味しい空気を吸うと、気持ち良いと体が言うんです。
脳や臓器が生命活動にやる気を出します。自律神経を正常に整え、精神的な疲労を解消し、免疫力を高め病を改善する方向に導きます。ストレスを解消してリフレッシュできるのは、体がこのような働きをしていたからなんです。
この作用を「転地効果」と言います。1泊でも効果ありですが、すごく疲れが溜まっているんだという人は1週間の滞在がベストで、1ヶ月など長くなると体も慣れてありがたみがなくなります。
○現代人が気になる自律神経と副交換神経に対する温泉の作用
ストレスの多い毎日では自律神経が活発になり、いつも神経がささくれだったような状態になり不眠症や月経不順、不妊症に繋がりかねません。
自宅のお風呂でも言えることですが、水温が高すぎても低すぎても交換神経が活発になります。脳と体が目覚めている感じです。副交感神経の方が活発になるとリラックス状態になり体も心も休まります。
37度〜40度くらいが副交換神経の方が活発になる温度です。お風呂から上がり、すぐ布団に入らずに、30分くらいは適温の室内でゆっくりします。
その間に体から熱が放出されるため、体温が下がり睡眠の準備に入ります。人は活動時には体温が上がり、睡眠導入時には下がります。これで良質な睡眠になり、自律神経と副交換神経のバランスが整っていきます。
乱れてしまっている人は、睡眠が何より大事ですので根気よく続けることです。温泉は広い湯船でゆったり浸かれ、ヒノキの香りや木漏れ日や小鳥のさえずりとリラックス出来る要素満載です。
○大きな湯船で肩まで浸かると全身にかかる水圧は500kg以上
湯船に浸かると、足などの心臓から遠い末端部位から水圧がかかり、全身の血流とリンパの流れを活発にします。血流とリンパの流れが活発になることで、滞っていた老廃物の排出が促されます。
リンパマッサージをしなくとも、毎日湯船に浸かることで、水圧が勝手にマッサージ効果を発揮してくれます。さらに体が温まるので効果絶大です。
ただし体感以上に心臓に負担がかかるので、体調に心配がある人は半身浴や足浴にします。温まって冷やしてを繰り返すと温浴効果がUPします。
全身浴は特に負担がかかるので、お湯から出て休憩を入れるだけでも十分体を冷やせますので、無理に水を浴びたりせずに自分に合った方法にしましょう。
○体が水に浮いている時は脳がリラックスしか感じられない状態!
浮力は脳が大好きで、アルファ派でいっぱいになります。アルファ派とは、リラックス状態の脳波のことです。アルファ派が出ると、幸福感を感じるベータエンドルフィンというホルモン物質が分泌されます。
この物質が、ストレス軽減させ、免疫力を高め、病気を予防する働きをします。たまにはのんびり温泉で羽を休めてはいかがでしょうか?