温泉に入る時の心得を守ってこそ!温泉美人への道
温泉に入る上で、守るべきルールがあります。あなたのそのマナー大丈夫ですか?脱衣所や浴室のいたるところに、イラスト付きで禁止事項を書いた張り紙があります。
ルールを守らないとどうなるのでしょうか?1回だけ、1人だけならと思っている人は、要注意です。後世に温泉を残していくためにも、改めて温泉に入る時の心得を、これからご説明しましょう。
○安全第一!泥酔NG!食事とスポーツ前後は時間をおいてから
入浴中に具合が悪くなって救急車なんてことになると旅行が台無しです。お風呂屋さんにとっても致命的です。旅館などはサイレンを鳴らさずに来て騒ぎを大きくしないようにするようですが、自分で予防できることは予防しましょう。
お酒もスポーツも血管拡張され血流が増えるので直前直後の入浴は危険です。食事は消化活動に血液が必要にあるので、入浴を前に後にどちらにするにせよ30分ほど時間をあけます。床が滑りやすくなっていますので、気をつけて歩きましょう。走るのはもってのほかです。
○なぜ減らない?タオルや髪を湯の中につけないことは常識
タオルを湯船でザブザブとしている人を何度か見たことがあります。洗っているのでしょうか?当然のようにされるので注意しようにも、外国の人なのかな?と思い、日本人のダメなところですがトラブルの発展を恐れ躊躇してしまいます。
何がいけないのかというと、誰のか分からない得体の知れない垢だらけの湯に入るのは気持ち悪いです。湯の花じゃないんだから喜べませんよね。見た目にも不衛生なだけではなく、このゴミは排水管など水の通過道に溜まります。
○美と健康のための温泉!汚さないことにこだわりましょう
洗髪後でも、髪を湯につけると化学物質で作られた洗浄剤が湯の中に流れ込みます。タオルでも同じことです。化学物質は人の肌にすぐ吸収(経皮吸収)します。
自然界の元素分子は大きくて皮膚を通さないか、もしくはじわじわ浸透しますが、人が作った化学物質は血管まで一瞬で浸透します。性器の皮膚が一番浸透率が高く70%も吸収します。
人の洗った後の洗浄剤が目に見えないだけで体内に入るのも気分が良くないです。そして何より泉質が落ちていることに気付いてください。
厳しい基準のヨーロッパのように100%のオーガニック製品を温泉やキャンプ場に持っていくことをオススメします。ゴミが溜まり微生物が変な分解を始めたら・・腐ったら・・チリも積もれば、、温泉の風呂掃除は大変です。
不衛生で怖いのがレジオネラ菌などのバイ菌です。殺菌していないと人が死ぬ危険があります。ですので、殺菌剤を入れることが義務つけられていますが、源泉の性質劣化に直接影響していることも事実です。
○年配の人にちょうど良い!人が沢山入った後の方が優しい温泉
成分が濃い温泉は刺激が強く、人が入って汗などで薄まり、ぬるめになった温泉の方が年配の人向きになっていると言われます。
なるべく泉質を保つために、ルールを守り利用しましょう。世界に恥じない誇れる日本の温泉を守り、温泉美人になりたいですね!
喘息治療に!喘息に効果のある温泉の成分と入り方教えます
温泉は、療養泉という温泉があります。治療効果があると法的に認められた物質が溶け込んだ温泉のことです。温泉は病の根本から治療できるんです。
ただし、やみくもに温泉に入ると病を悪化させることがあります。今回は、喘息の症状に合う温泉とその効果的な入り方を詳しくご説明します。
○喘息に効果のある温泉成分はコレだ!
「炭酸水素塩泉(重曹泉)」重曹成分が多く溶解した温泉で、肌を綺麗にする「美肌の湯」でもあります。この蒸気を吸うと気管支炎疾患に効果があります。
喘息の人はアトピーも併発していることがありますが、この温泉は皮脂が落ちすぎることがあるので、お風呂から出た後は、いつも以上に保湿を念入りにしましょう!アトピーの症状がひどい時は、悪化させることがあるので入浴は控えましょう。
「塩化物泉(食塩泉)」海の近くに湧き出る塩の含有量が多い温泉です。真から体を温め湯冷めしにくく、消毒効果があり傷を癒します。蒸気吸引で気管支炎疾患に効果があります。アトピーの人は特に、浴室から出る前にしっかりと塩分を流しましょう。
「ラジウム温泉(放射能泉)」放射能と聞いて驚かれるかもしれませんが、微量の放射線は人体にとって良い働きをします。免疫力を向上させて自然治癒力を高めるので「万病の湯」とも呼ばれています。また活性酸素を抑制するので老化防止にもなります。
○鼻から吸って口から出す!ラジウム温泉は蒸気のラドンを吸い込みましょう
ラジウムとラドンはウランからできています。ウランと聞いてまた不安になられるかもしれませんが、前述の通り、これら少量ですと免疫力を高める作用があります。
ウランは変化しやすい不安定な元素で、ラジウムが液体で、ラジウムがラドンという気体に変化します。浴室に漂っている蒸気を鼻から吸ってゆっくり口から吐くと、肺から血中へ巡り体の中から効果を与えます。飲んでも同じような効果になります。(衛生面注意!飲めますという表示があるか確認しましょう)
○効果を上げるために!喘息持ちにオススメの入浴方法を実践してみましょう
蒸気を吸うには、露天より室内の方が空気中に漂う成分の密度が多いです。効果が期待できるとして、長湯したい気持ちになりますが、効果が高い温泉ほど長湯をすると湯あたりするので、高温だと10分、ぬるくても30分以内で抑えておきましょう。
○サナトリウムなどの療養所は、温泉療法のところもありました
その昔、結核等の療養所に温泉療法を用いている所がありました。泉質も重要ですが、空気が綺麗だったり静かだったり、穏やかに過ごせる場所も選ぶ条件にすると良いです。
私もかつて、多忙な仕事のストレスからか喘息の発作が日常的に起こっていた時期があり、これでは仕事もできないと思い切って、お正月に休みを取って家族と温泉で過ごしました。何気なく選んだその温泉地に廃墟となったサナトリウムがありました。
サナトリウムというと少し寂しい響きはありますが、ただそこはとても静かで人の手がそこまで入っていなく、心静かに過ごせたのでオススメです。
○発作が起こってしまっていたら入浴は避けましょう
重症の時は、温泉にはいると悪化させてしまうことがあります。また食事後、飲酒後、気管支拡張剤(シュコシュコする映画などでもよく見るやつ)吸入直後も入浴を控えた方が良いです。
入浴は、かなり体力を消耗します。温度が高すぎたり低すぎるのも良くないです。温度が分かれば40度くらいの一般的な温度が理想です。大人になってからの喘息は治りにくいです。温泉で楽しみながら根本から治療するのも悪くないですね!
なぜ日本人と温泉は縁が深い?その歴史をご紹介します!
日本人は世界でも温泉好きで、国内には3,000ほどの温泉があります。海外でも温泉はありますがほとんどが治療目的で、娯楽として広がっているのは日本の温泉の特徴です。
日本は活火山が多いので自ずと温泉が多いです。火山性の温泉は山の近くにありますが、山の近くではないところでも温泉がありますよね。
火山のマグマの熱以外にも温泉が出る場所があるんです。これからどんな温泉があるのか、いつから温泉に入る文化になったのか、日本人と温泉の歴史についてご説明します。
○熱源で2つに分類できます。活火山火山性温泉と非火山性温泉
地中から水が湧き出るのと同じように、自然に湧き出ている温泉(自然湧出泉)があります。温泉の定義は、温度が25度以上か、25度未満でも19の条件を1つでも満たしている必要があります。ボーリング(機械を使って地中を深く掘る作業)して人工的に出す温泉もあります。
火山性温泉はマグマが熱源となっている温泉で、火山が発するガスによる効能がある反面、有毒なガスのため、残念なことですが事故もしばしば起こっています。
地球の中心に行くほど地温勾配と言い、温度が高くなります。非火山性温泉は、その深層熱水を組み上げています。また古代から堆積したものが物質の変化の過程で出す熱エネルギーで温泉になるものもあります。地温勾配の中には、なぜ高温の温泉が湧出するのか、熱源が不明なものがあります。
○日本人は縄文時代から温泉に入っていたのかもしれない!
遺跡に浴室の後が発見されています。長野県の上諏訪温泉の縄文時代の遺跡からは、温泉成分が見つかっています。また千年温泉といって現在でも千年以上利用されている温泉があります。
私達が千年温泉と出会えるのは、温泉旅館や足湯、スーパー銭湯など様々な形になっています。大地とむかーしの人達の恩恵が今も伝えられていることに感動しますね!
○温泉は神の湯!身のお清めや傷を癒すためのものだった
文献に記されていてはっきりしているものとしては、仏教が伝わって身を清める意味で沐浴が始まりました。沐浴は湯に浸かるのではなくサウナのようなものです。湯に浸かる行為は、さらに宗教的意味の強いものでした。
それから戦国時代に入ると、武将や兵士たちの傷を癒す湯として、利用されるようになりました。そんな中、豊臣秀吉は有馬温泉をいたく気に入り、妻を連れて娯楽として何度もデートに使っています。庶民に銭湯が広まったのは、江戸になってからです。
○行ってみたい!日本3古湯はこの3つの説が有力です
有馬温泉と道後温泉と白浜温泉です。実は温泉の始まりははっきりしておらず、説によって違います。因みに「最古の共同湯」と呼ばれ世界遺産登録されている温泉があるのをご存知でしょうか?「湯の蜂温泉のつぼ湯」という公衆浴場です。
つぼ湯は料金アップしましたが770円で、2,3人でいっぱいになるので30分交代制の混浴風呂です。公衆浴場は男女分かれています。日本最古の浴舎は四万温泉の積善館本館です。日本最古の温泉街は、伊香保温泉が候補になっています。
火山大国の日本は、土地柄大地の恵みで温泉と密接なつながりができたようです。日本の?動物も温泉好きですもんね!猿とかカピパラとか・・。温泉との歴史は長く、日本人のDNAにしっかりと刻まれているようです。
知っていますか?銭湯と天然温泉とスーパー銭湯と温泉の違い
あなたはどのお風呂が好きですか?都会の隙間に、地方の大通りに、昔の風貌を維持している銭湯は、番頭さんがいてリーズナブルな価格で大体400円以下で入れます。
ご存知の通り人気のスーパー銭湯は、様々なお風呂が楽しめるタイプのものが多く、だいたいマッサージや食事処が併設されています。
そんな銭湯に、天然温泉という表示を見かけることがあります。お風呂が大好きなあなたは、浴場の違いを知っていますか?知っているようで知らなかった浴場の違いをご説明します。
○他の浴場と差をつけるため!銭湯が温泉を売りにしました
昔は銭湯だらけの日本。掘削技術が発達して深く掘ることが可能な時代になると、温泉を引くことができるようになりました。こうして温泉を掘り当て、温泉を売りにした浴場は、近所の水道のお湯を張っただけの浴場と差を付けます。看板に天然温泉と表記されているところは、脱衣所や浴室に成分や効能が書かれています。
○温泉と呼ぶには条件がある!それは温泉法で定められた定義
温泉法とは、温泉を保護し発生する天然ガスの安全を図り、適正な利用方法にルールを設け、公共の福祉に貢献させることを決めたものです。
温泉とは・・・
・25度以上の湯
・(もし25度以下でも)指定された19の条件に1つでもクリアしていること。
19ある元素のうち1つでも指定された含有量を満たしていると、25度以下でも以上でも温泉と名乗れます。1つだけでなくいくつもの元素を含有していたり、その含有量が多い温泉がある反面、ギリギリ条件を満たした温泉があるということです。
つまり、濃い成分(効果が高い)の温泉があれば、特に効果を感じられない温泉もあるということです。リフレクソロジー目的で温泉へ行くのならさして気にしなくても良いでしょう。
○スーパー銭湯はお風呂のアミューズメント施設としても
デートでもファミリーでも、もちろん1人でもレジャーのコースの1つとして位置づけられています。生活の一部が遊び場になるので誰でもどんなシーンでも利用でき、堂々の地位を築いています。
スーパー銭湯の他の銭湯との違いは、食事処やマッサージなどが併設されている点です。そして料金が高めです。店によっては、浴衣を選んで借りられたり、岩盤浴があったり、温水プールが付いていたり、泊まれたり仮眠できたりするところもあります。
遠出をしなくても、そこで全部集約できてしまうプチ旅行気分が味わえます。入浴料とは別に料金を払えば、アカスリやエステやマッサージを予約することができ、予約は入浴する前に確認しましょう。
体を温めた後でしてもらうのが効果的ですが、入浴後に予約すると、予約が埋まっていることがあります。深夜まで営業してくれているアカスリやエステは、仕事で終電を逃したクタクタの体にはありがたいオアシスです。
○温泉旅行はぜひ周辺の自然や温泉街、美味しいものも!
定義としての温泉ではなく、足を伸ばして行く温泉は別格です。休日プランとして、温泉旅行に行くならば浴場はもちろん、非日常的な自然やその土地の美味しいものをぜひ満喫しましょう。
銭湯との最大の違いは、ここにあると思います。素敵な思い出になりますように!